リサイクル用金属（メタル）スカベンジャー

リサイクル用金属（メタル）スカベンジャーとは

リサイクル用金属（メタル）スカベンジャーは、当社の「DualPore™（デュアルポア）」素材を応用し、すぐにご利用いただけるように予めカートリッジに充填し、溶液や廃液に残留している微量金属を効率よく吸着・捕捉し、回収・再利用・売却いただけるようにした製品です。

現在当社では、DualPore™の最初の実用例の「DualPore™シリカ」にイオン交換あるいはキレート機能の表面修飾を施し、従来は回収困難だった貴金属のリサイクルを推進するとともに、新たな表面修飾技術を施すことで、より幅広い希金属回収の道を模索しています。

希少金属を効率的に回収することの価値

当社は「廃液中の微量濃度の希少金属は、未だ眠る都市鉱山」であると考えています。プラチナやパラジウム、ロジウムなどの希少金属は、国内消費量の3分の１がリサイクルされていますが、すなわち3分の2が未回収で、その大部分は廃棄されています。非常にもったいない、また、環境汚染の面からも望ましくない状況です。

当社製品は低圧でも高性能を発揮するので、高価な高圧ポンプや設備を必要とせずに、汎用的なカートリッジ（交換が容易な吸着剤入りの配管）でお使いいただけます。そして、製造工程や生産ラインにおいて使用される1日あたり数トン以上の大量の溶液や廃液から、従来技術では回収困難な数ppm（百万分の１濃度）レベルの低濃度の貴金属やレアメタルを、従来の約80倍の速度で濃縮回収できます。

例えば25mプールの約500トンの貯水にパラジウム1ppm濃度が残留しているとします。DualPore™金属（メタル）スカベンジャーでは、この液から1週間で25リットル容器に２万倍に濃縮して、500グラムのパラジウムを回収することができます。そして回収したカートリッジはそのままリサイクル業者に精錬を依頼することで、濃縮された高品位原料としての相場価格で売却が可能となります。この25mプールのいわばゼロの価値だった貯水から、500グラムのパラジウムの数百万円分の価値を生みだせることになります。

（吸着後、そのままカートリッジを売却していただく単回利用が基本ですが、溶出させて高純度濃縮液を回収後、繰り返しご利用いただくことが可能な場合もあります。）

自動車などの触媒金属、コンピュータやスマートフォンなどの半導体、あるいは電子制御用プリント基板など、身近な多くの製品に、金、パラジウム、白金などの貴金属が使用されていますが、そのような製品の製造工程から発生する大量の水には、これらの金属が含まれ、電気分解やイオン交換樹脂などで回収が行われていますが、数ppmレベル以下の低濃度になると効率的な回収ができず、そのまま廃棄されているのが現状です。

希少金属を扱う事業者様のご依頼をお待ちしております

当社では、DualPore™シリカにイオン交換あるいはキレート剤で表面修飾を施し、電材・半導体メーカー、メッキ加工業やリサイクル業から排出される、従来は回収困難だった貴金属のリサイクルを推進しています。また新たな表面修飾技術を施すことで、電池、電子機器・家電品メーカー、自動車・金属材料メーカーから希金属回収に取り組む事業パートナーを求めています。

特にこれまで、金とならんで高価なパラジウムに対して実地検討を行い、数ppm、さらには0.1ppmレベルの極微量濃度溶液においても回収が可能であることを実証し、すでに大手企業に採用されています。ぜひ当社製品の導入をご検討ください。

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